耐火時間は60分?それとも90分? 金庫を選ぶとき、どの程度の耐火性能があれば安心なのでしょうか?
耐火金庫を検討する際の重要なポイントの一つに、耐火性能があります。
この耐火性能は、商品により異なっていて、耐火時間が長ければ長いほど安心感はありますが、金庫のサイズや重量、価格面などと合わせて、耐火性能をどの程度のものにするべきか、悩まれる方もいるでしょう。
ここでは耐火性能はどの程度のものがおすすめかを説明します。
金庫の使用目的や設置場所をふまえ、耐火性能を検討するようにしましょう。
火災について
消防庁が発表したデータによりますと、令和元年1~12月には年間37,683件の火災が発生しており、1日あたり103件、およそ14分に1件の火災が発生しています。
普通に生活しているとあまり実感が湧きませんが、火災はいつどこで起きてもおかしくない災害と言えます。
木造家屋は、全焼までに平均すると約20分程度とも言われています。
またマンションやビルなどの耐火構造のある建物では、木造家屋に比べると空気の流れが少ないため、燃え広がる時間が長くなる傾向にあります。
そして建物火災の約半数は、放水開始後30分以内で鎮火していると言われています。
この点からも、金庫の設置場所にもよりますが、耐火性能は、一般家庭用であれば60分以上のもの、会社・事務所用であれば90分以上の耐火金庫をおすすめします。
また耐火金庫には、通常の加熱性能試験に加えて、急加熱・衝撃落下性能試験の認証を得ているメーカーもあります。建物によっては火災による倒壊の可能性もあります。
こうした過酷な性能試験に合格した製品であれば、より安心感を得ることができます。
火災時の金庫の役目
火災発生時に亡くなられる方の原因の一つに、逃げ遅れがあると言われています。
逃げ遅れにも様々な理由がありますが、中には持ち出し品に気を取られて、逃げ遅れてしまう方もいるようです。
このようなことが起こらないように、あなたにとっての大切なもの、重要なものは、普段から耐火金庫への収納・保管をおすすめします。
またもし火災が起きてしまったら、罹災証明書の発行依頼、保険会社への連絡、公共サービスの停止、焼却物の処分等やるべきことがたくさんあります。
こうした際に、保険関係の証書や実印が手元にあれば、その後の申請作業も円滑に進むことでしょう。
それ以外にも、あなたにとっての大切なものは、思い出や趣味のものなど、かけがえのないものもあるでしょう。
こうした大切なものは、一度失くしてしまうと、二度と入手することはできないものかもしれません。
災害時、まずは命の安全が最優先ですが、資産や大切なものを守るためにも、いざという時に備えて、耐火金庫を用意しておくことが大切なのです。
金庫の耐火性能について
金庫の耐火性能ですが、一般的な加熱性能試験は、新聞紙や雑誌などの一般紙でテストされていることを認識してください。
耐火性能は規格にもよりますが、30分、60分、90分、120分、180分、240分の金庫があります。
ただし、あくまで一般紙でテストをしているので、例えば紙以外の貴金属、宝石や美術品、高級腕時計等を金庫へ収納したい方は、それぞれに耐熱温度が異なりますので、お買い求めいただいた店舗へ予め確認することが必要です。
また耐火金庫の有効耐用年数は20年と言われています。
この20年を経過すると、いざという時に金庫内の収納物を焼失してしまうリスクが出てきます。特に20年程度経過した金庫を所有されている方は、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
耐火性能試験の詳細は、下記URLも参照ください。
買う前に知っておきたい!耐火金庫と非耐火金庫(保管庫)の違いについて | 【公式】ディプロマット・ジャパン株式会社 (diplomat-jpn.com)
当社製金庫の耐火性能について
当社ディプロマット製金庫の耐火性能は、60分、90分、120分を用意しています。
例えば容量19ℓ、重さ31㎏の小型タイプでも、60分耐火性能があります。
またデザイン性の高いプレミアム金庫のNEXTPLUSシリーズ、DBAUM700/800、BEYOND700には、90分の耐火性能があり、より安心感があります。
オフィスセーフシリーズは、060EKR3、070EKR3、080EKR3は90分の耐火性能、100EKR3、120EKR3、N130EKR3、N200EKR3、130EKR3は、120分の耐火性能を有しています。
当社の耐火金庫には、通常の加熱性能試験だけでなく、急加熱・衝撃落下性能試験も合格している点も、さらにご安心いただけるポイントです。
いざという時に、大切なものを守るためにも、安心できる耐火金庫を選ぶようにしましょう。